はじめに:マナスル編

Manaslu2012_hajimeni
マナスルのキャンプ1へ向かう氷河の上にて。

 マナスルの標高は8163メートル、世界で8番目に高い山である。ネパール中央部、ヒマラヤ山脈上の、チベットとの国境に近い場所にある。1956年に日本隊が初登頂した山なので、名前を聞いたことがある人も多いだろう。
 2011年、二度目のエベレスト登頂に成功したことをきっかけに、ぼくはヒマラヤのことをもっと知りたいという強い思いがわき上がり、2012年秋、ネパールの首都カトマンズからマナスルの麓にあるサマ村へと向かった。これは9月30日に登頂に至る道のりを記した日記である。

石川直樹