ナムチェバザール到着。 

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1月25日

 朝8時に朝食。リンゴ入りの温かいオートミールを食べた。朝8時半にバンカール村を出発し、エベレスト街道最大の村、ナムチェバザールを目指した。天気は快晴で、青空にタムセルク(6600メートル)の美しい峰が浮き上がって見える。モンジョの先にサガルマータ国立公園の入り口とチェックポストがあり、 1000ルピーを払って国立公園内に入った。

 ここから先はエメラルドブルーの水をたたえるドゥードゥ・コシ沿いの山道をひたすら歩き続けることになる。何度も吊り橋を越え、チベット仏教の経文が書かれたタルチョがはためく美しいヒラリー橋を超えて、最終的にナムチェバザールに到着。標高3440メートルの場所にある、シェルパ族の村である。クンブー地方に暮らすシェルパやチベット人たちが、週に一度、このナムチェバザールで開かれるマーケットに集まってくるのだ。

 ポーターのミンバさんの勧めにより、店が集まる村の真ん中ではなく、少し外れた高台にあるホテルを選んだ。シャワー・トイレ付きの部屋で1泊20ドルとかなり 高い料金設定なのだが、部屋に備え付けの水道からはお湯どころか水もでない。冬場は水が凍って、ちょっと高級な宿の水道さえも機能しないのだ。

 トイレは、一応洋式なのだが、水が出ないので流せない。バケツに水をくんできて、それを自分で便器にぶちこんで流すインド式のあれである。ホテルの従業員が二杯のバケツを部屋にもってきてくれた。一杯のバケツはトイレを流す用、もう一杯のバケツにはお湯が入っていて体をきれいにするためのもの。数日ぶりにお湯をかぶって体を洗うことができて気持ちよかった。

 昨年の春、前田司郎さんやナオコーラさんと一緒にナムチェを訪ねたときに工事していたホテルはすでにできあがっていて、他にもなんだか真新しい建物が増えている。村の中を散策したが、オフシーズンなので、多くの店は閉まっていた。ただし、前田さんが原稿を書くために入り浸っていたナムチェベーカリーだけは、しっかり開店していて、店内には美味しそうなパンの香りが立ちこめていた。できたてのチョコデニッシュとコーヒーを注文し、それを昼飯とした。

 夜は、ふかしたじゃがいもをぐちゃぐちゃにして、それをフライパンで焼いたパンケーキ状のものを食べた。上にはチーズと目玉焼きまでのせられている。この料理は一言で表すといったい何なのだ? ジャガイモパンケーキ? 名前はわからないが、とにかく美味しいのでよしとする。昨日からじゃがいもばかり食べている気がする。高地のじゃがいもは小さくても美味。

 高級宿だけあって、電源は24時間使えるので便利。締め切りが一週間以上遅れている原稿があるので、今日は徹夜で原稿書きだ。ナムチェまで来てこうなるのはわかっているのに、ぼくはなぜ早めに原稿を書かなかったのだろう。うーむ。