ニセモノ考。 

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2月5日(その2)

 カトマンズ―日本往復のタイ航空のチケットはオープンチケットなので、朝からタイ航空のオフィスに行って、便の変更をお願いしようと思った。日本での仕事が色々たまり、大変なことになっている。一日でも早く帰国したほうがよさそうだ。

 が、この日は土曜日でタイ航空のオフィスは休み。チケット変更をあきらめ、「sherpa」というアウトドアメーカーの本店に遊びに行く。タメルに登山用品を扱う店は多いが、そこにあるノースフェイスもマーモットもマウンテンハードウェアも パタゴニアもホグロフスも、そのすべてが偽物である。ただし、結構精巧に作られていて、もちろん本物には劣るが、フィールドでも一応機能する。これだけ精巧な偽物を作る技術がネパールにあるのなら、本気で登山関連のネパールブランドを作ればいいのに、と前から思っていた ら、いつのまにかできていた。それが「sherpa」というアウトドアメーカーだった。

 シェルパ族によって製品がテストされているという触れ込みで、ぼくも一着もっている。アメリカやヨーロッパにも支店があり、機能はたしかに良い。山で使っても危なくない。その「sherpa」のカトマンズ本店をぶらぶら見て歩いた。店の位置はジャイシネマの隣、タメルから歩いて10分。

 カトマンズには、ノースフェイス、マウンテンハードウェア、サレワなどが公式の支店を出していて、そこでは本物を買える。ただ、タメルの登山用品店で扱われている衣服がたとえ偽物だとしても、見ていて飽きることがない。偽物のなかでぼくが注目しているのは、「エベレストハードウェア」である。「マウンテンハードウェア」の丸パクリで、「マウンテン」が「エベレスト」に代わり、マークが山になっている。他の偽物が、恥も外聞もなくロゴまで一緒なのに対して、エベレストハードウェアは、マークと名前をほんの少しだけ変えていて、他よりは多少プライドを感じなくはない。ギャランティタグもオリジナルのものを作り、メイド・イン・ネパールと堂々と表記してある。

 エベレストハードウェアの公式ショップはもちろん存在しないので、タメルを歩き回って、エベレストハードウェアの最も質の良さそうなダウンジャケットを選んで買った。4500ルピー。およそ5000円なり。マウンテンハードウェアは、数々の登山家が使用していて、その機能は折り紙付きだが、果たしてエベレストハードウェアは・・・?

 午後は「フット・フェティッシュ」というマッサージ屋で1時間15分ほどマッサージをしてもらう。600ルピーなので700円くらいか。

 カトマンズではゆったりとした時間を過ごしている。