エベレスト・ベースキャンプ到着。 

4月9日

 ロブチェ・ベースキャンプを朝8時半に出発した。9時前にロブチェの村に着くと、NHKのクルーが、歩くヤクの群れを撮影していた。シェルパの青年が三脚を抱えてカメラマンの後を小走りに歩いていた。シェルパが頂上まで機材を運ぶのだろうか。いろいろ大変だろう。
 そのままゴラクシェプへ。ネットカフェで電源を貸してもらおうとすると、1時間500ルピーだとふっかけられる。ここで4月7日の日記の更新をおこなった。
 ネットカフェを出て、水とチョコバーをかじり、そのままベースキャンプへ向かう。調子が良かったので、数十人のトレッカーやヤクたちを追い抜かし、12時頃にベースキャンプに到着した。ネットカフェに30分いたので、ロブチェ・ベースキャンプから3時間ほどでエベレスト・ベースキャンプに到着したことになる。なかなかいいペースだ。
 12時半に昼食。食欲は落ちない。
 午後に、これから二ヶ月弱住むことになるテントを選んだ。テントは、人が三人並んで寝るとぎゅうぎゅうになる広さ。店で買うときには、2〜3人用と呼ばれるサイズのはずだ。色はオレンジに近い黄色で、メイドインネパールのテントだが、メーカー製のドームテントと機能も作りも変わらない。10年前は赤いテントだったが、さすがに買い換えたのだろう。黄色いテント内には二枚のマットが敷かれ、枕も一つ備え付けられている。
 入口に向かって右側をカメラ機材と食料、左側に衣服を置いた。テントの底はまだまだ慣らされていないので、岩がぼこぼこしている。それらを平らに慣らした。テントはシェルパが立ててくれたのだが、その位置は思い思いの場所なので、どれを選ぶかは早い者勝ちである。30張りほどのテント、トイレテント、食堂テント、キッチンテント、シャワーテント、ホワイトポッドと呼ばれる休息テントなども張られていて、小さな村状態である。
 今日決めたテントが、しばらくのあいだ「我が家」となるのだ。

*写真は、我が家となったテント。雪が降っている。