プルバとの再会。 

4月2日

 午前中は、パノラマロッジで原稿を書いていた。連載の原稿は、書けるときに2回分書いておかないといけない。

 ナムチェの路上では、相変わらず「チベタン・インカーネーション」が流れている。オムマニペメフムが繰り返される、あの曲である。「Incarnation」という単語を適切に訳すのは、難しい。辞書によれば、「特定の身体状の形式で過ぎていく時間」という意味があって、この曲の場合、それが一番合っているかもしれない。

 自分の魂が人間という形式のなかで生きているのは今だけのことで、死んだ後は、魂が虫や動物に転生するかもしれないし、再び人間に宿るかもしれない。

 こうしたチベット仏教の輪廻転生の思想は、ブータンで何度も何度も教わった。オムマニペメフムが繰り返されるこの曲を聴くと、それを思い出す。

 12時半、カラパタールロッジに帰って、昼食。
 13時半、クムジュン村へ向かう。通い慣れたエベレストビューの前を通る道ではなく、ナムチェ・ゴンパの前を通るルートでクムジュンへ。途中シャンボチェの空港を通過した。

 一時間くらいでクムジュン村の、タシフレンドシップロッジに到着。最強のシェルパ、プルバ・タシの実家である。
 ここでプルバと再会した。聞き慣れた「ナオキサーン」をまた今年も耳にして、嬉しくなる。プルバによれば、昨年一緒に頂上に立った、シェルパのニマ君も隊に来るという。嬉しい。シェルパたちはすでにベースキャンプに入っている模様だ。

 クムジュンでは、ネットの接続状態が悪い。
 ここでいきなり業務連絡。編集者の皆さま、ゲラなどをPDFで送っていただく場合は、1メガ以内に圧縮してください。1メガでも受信が厳しく、できれば500KB以下、もしくは、なんとかなるならメールのテキストのみで、もろもろ確認したいです。今日以降、ネットの接続状況が悪化します。
 どうぞよろしくお願いします。

 20時頃、就寝。

*写真はナムチェバザールの上の方にある経文が彫られた石。