一気にロブチェBC到着。 

4月21日

 朝7時、デボチェのリーヴェンデル・ロッジで6時起床。7時から朝ご飯を食べる。ニンニクがたっぷりと入っていると思われる野菜スープとオムレツを食べて、7時半出発。ニンニク効果で血液がサラサラになることを願う。

 歩き出してすぐに「ナキオサン!」と声をかけられて、びっくりした。
 サティスさんだった。山形や北海道で山岳ガイドの仕事をしている、日本語ぺらぺらのネパール人である。サングラスをかけていたのによくぼくだとわかったなあ、と感心する。サティスさんは二人の日本人女性をガイドして、エベレスト街道を歩いていた。昨日、追い抜かしたときに、もしかしたら日本人かなあと思ったのだが、最近は外見だけだとまったくわからないので、声をかけなかったのだ。

 コーヒーを2杯ごちそうになり、話をする。サティスさんと知り合ったのは、二年くらい前である。ポルツェのクンブー・クライミングセンターで先生をやっていて、ぼくがポルツェを訪ねたときに初めて出会った。その次に会ったのは、去年のエベレスト遠征に出発前、カトマンズで会った。名前のわからない定食的なものをごちそうになった。そして、今回が三回目で、またコーヒーをごちそうになってしまった。

 サティスさんは昨秋チョオユーに行って、オーストラリア人をガイドしたのだが、オーストラリア人が体調を崩して最後まで登れなかったそうだ。今度マナスルに行こうと誘われた。さてさて、どうするかな。

 サティスさんと別れて、一路北を目指す。デボチェからパンボチェを越えて、ショマレを越えて、ペリチェ着。標高4200メートル。2時間半かからなかった。ペリチェで早めの昼食としてハムサンドイッチとコーラを注文する。さらに、Seabuckthornジュースがあるいうので頼んでみた。読みは、シーバックスォルン……か? 高地に生える赤い実なのだが、サガルマータのスーパーフルーツという触れ込みで、手作りジュースが作られていた。ジュースは鮮やかすぎるオレンジ色をしており、1カップ100ルピー。酸っぱいがビタミンは豊富そうである。温めてだしてくれた。美味しい。まだ10時半なのでそんなにお腹が減っていなかったが、無理矢理サンドイッチを食べて、11時半ペリチェ発。さらに北へ向かう。

 普通はペリチェやディンボチェで一泊するのだが、高所順応ができているとふんで、さらに進む。普通の人は真似しちゃいけない行程である。ポーターと競争しながら、歩きまくる。後ろにはアマダブラムがきれいに見える。次はアマダブラムかヌプツェに登りたいなあ。

 13時半、ロブチェ・ベースキャンプ着。標高4900メートル。昨日、ナムチェ(3400メートル)を出発し、デボチェ(3800メートル)で一泊しただけで、こんなに標高をあげて大丈夫かなと思ったが、大丈夫だった。頭痛もないし、調子はいい。

 ローツェチーム、ヌプツェチーム、トレッキングチームに追いついた。寝袋がなかったのだが、ロブチェBCまで来てしまえばこっちのものだ。シェルパに寝袋を借りて、今日はテントで暖かく眠れるだろう。

 20数名のチームは、明日もロブチェBCに泊まって順応に励むが、ぼくは明日再び歩き始めてエベレストBC入りする予定だ。
 ロブチェBCは雪が降り続いている。

*写真はペリチェで飲んだ謎のSeabuckthornジュースと、タンボチェベーカリーのクッキー。