ベテランのシェルパたち。 

4月28日

ロブチェBC→ロックキャンプ→ロブチェBC

 朝、トレッカーたちがペリチェ方面へ下っていった。
 ローツェ&ヌプツェチームは昼ご飯を食べて13時前にロブチェBCを出発。登山靴を履いて、ロックキャンプ(ロブチェC1)へ向かう。2時間弱でロックキャンプに到着し、ぼくは写真を撮りまくって、ダウンジャケットやカメラをロックキャンプにデポして、ロブチェBCへ一人で下りはじめた。
 他のメンバーはこのままロックキャンプに泊まるが、ぼくはすでに一度ロブチェピークに登っているので、帰らせてもらうことにした。次の頂上二泊のときに参加する。一シーズンに三回も、ロブチェピークに登る必要はないだろう。
 というわけで、ぼくはロックキャンプから、30分程度でロブチェBCに戻った。
キッチンには、クブドゥとアン・ツェリンと少年シェルパが三人いた。
 HIMEX隊のシェルパで、最も長く働いているのは、クブドゥとラチューとロプサンである。勤続18年、毎年春と秋に登山者を8000メートル峰に導いてきた。クブドゥは主にキッチンで働くがエベレストBCではなく、ロブチェBCなどサブキャンプのキッチンを任されている。ラチューはもともとキッチンの主だったが、スイス仕込みの料理の腕前をもつタシが来てからは、ラチューはキッチンではなく、トレッカーなどの面倒をみる係になった。
 ロプサンはもともとクライミング・シェルパだが、怪我をしてから、上部のルート工作などには関わらず、登山者全体の面倒を見る。ロブチェピークなどの低い山では、クライミング・シェルパとして今も現役だ。
 プルバは上記の三人から4年遅れて、HIMEX隊で働くようになった。今ではHIMEX隊どころか、あらゆる隊のシェルパから一目置かれる、サーダーになっている。
 今夜はロブチェBCにぼくしかいないので、クブドゥがカレーを作ってくれた。
 ダルに醤油が混ぜてあるだけの、ちょっと変わった「ダルバート」じゃないか、と思ったが、クブドゥに言わせると「カレー」なのだ。美味しかった。

*写真は、小島聖さんたちと登ったときのロブチェピーク頂上。左から、アン・ツェリン、ロプサン、ヌル。