ロブチェBCにてテント生活のはじまり。 

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4月7日

 ペリチェのスノーランドロッジの小さな部屋で、朝7時過ぎ起床。8時から朝食。ポリッジ、チャパティ、オムレツ、ミルクコーヒーを飲む。

 9時、ペリチェを出発した。いつものように河原をひたすら歩いていく。途中にあるトゥクラの茶屋でお茶を飲むと必ず腹を壊すので素通りする。峠を越えて墓が建ち並ぶ賽の河原を通り、右に曲がると、左手の谷にロブチェベースキャンプが見えた。

 例年ならそこにベースを作っているのはHIMEX隊だけなのだが、今回はもう一隊、ロールワリン・エクスカージョン隊が同じ場所にベースキャンプを作っていた。こうやって、ロブチェも人が増えていくのだろうか。

 雪がある。そして、寒い。かなり寒い。もし今春エベレスト登山を計画していて、まだ日本を出発していない人がいたら、ベースでの防寒対策を怠りなく・・・。

 良いニュースは、HIMEX隊のシェルパがすでにC2まで達し、現在C2を設営中であること。悪いニュースは、アイスフォールドクターの一人が、ルート工作中にアイスフォールのクレバスに落ちて亡くなったこと。

 この日記で何度も触れているので、改めて書くのもあれだが、エベレストのネパール側にはベースキャンプのすぐ上に、巨大な氷河が流れ落ちている「アイスフォール」なる場所があり、そこを越えなければC1やC2にたどり着けない。アイスフォールはクレバスだらけで、普通に歩いて抜けることは不可能だ。従って、そのアイスフォールを抜けるため、シーズンはじめに、アイスフォールドクターと呼ばれるシェルパの精鋭部隊が、クレバスにはしごをかけるのである。アイスフォールの状態はその年によって異なるので、かけなければいけないはしごが多い年もあれば少ない年もある。ネパール側からエベレストを目指すほぼすべての隊は、そのはしごを使って、アイスフォールを越えていく。エベレストばかりではない。ローツェやヌプツェのノーマルルートもアイスフォールを越えて、C2を前進ベースキャンプとして使う。

 ヌプツェは、昨年オーストリアのガリンダ(女性初の8000m峰14座登頂者)
が、女性で初めて登頂を果たした山である。標高は8000メートルに少し足らないが、エベレストの間近にそびえるかっこいい山だ。

 今年のHIMEX隊のヌプツェチームは、ホーリー女史のもとで働くビリーと、アメリカ人女性初の南北両側からのエベレスト登頂者であるエレン、フランスの国立登山学校ENSAの校長フランソワとその奥さんが登頂を目指す。非常に強いチームなので、どう登っていくか楽しみだ。

 18時半から夕食を食べ、21時頃就寝。今日からテント泊がはじまる。

*写真は、ペリチェからロブチェへ向かうだだっ広い河原。ロブチェへと歩きながら、後ろを振り返ると、このような風景が見られます。空にそびえたっているのはアマダブラム。