4月1日から、マカルー遠征がはじまります。 

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 3月30日に六本木・IMAギャラリーで行う今福龍太さんとの対談「群島の写真、写真の群島」は完売になってしまった。申し込んでくれた皆さん、どうもありがとうございます。


 3月28日には、代官山の蔦屋で、偕成社の写真絵本「世界のともだち」シリーズの一つ『バングラデシュ』の刊行を記念して、編集者の島本脩二さんとトークイベントをする。島本さんは写真編集者として名を知られていて、ぼくも若い頃に一度、島本さんを訪ねて小学館まで行ったことがある。そのことを島本さんが覚えていらっしゃるかわからないが、バングラデシュのことに限らず、いろいろ本の話、写真の話をしたい。
http://www.kaiseisha.co.jp/news/event/570-20140228.html


 このイベントは3月28日19時からなのだが、ぼくは3月20日〜3月28日までフィリピン取材で、28日の16時55分に成田空港に着く予定になっている。どうしてもその飛行機しかとれなかった……。17時過ぎに成田を出たとして、果たして19時に代官山に着けるのだろうか。不安だ。ギリギリ着けたとしても、機材を含め巨大な荷物を背負って、ヘロヘロ状態で壇上にあがることになるかもしれない。うう……。


 前回の日記にも書いたように、4月1日(3月31日深夜)に日本を発って、ネパールへ向かう。いよいよヒマラヤのマカルー登山遠征のはじまりである。


 マカルーの標高は8,463 メートルで、世界第4位のローツェに次いで、第5位の標高を誇っている。ちょっと前に千駄ヶ谷で、登山家の竹内洋岳さんとご飯を食べながら、マカルーの話を聞いた。あのときの「マカルーにノーマルルートなしって言われているんですよ」という竹内さんの言葉が今でも忘れられない。つまり、どこのルートから登ってもマカルーという山は容易ではない、ということだ。


 そんな山に果たして自分は登れるのだろうか……。登れても登れなくても、そろそろヒマラヤ通いに一区切りをつけたいと思っている。2011年から、ほとんど春と秋をヒマラヤでの撮影に費やしていて、一年の半分は日本にいない。好きでやっているからいいのだが、しかし一方で作りたい写真集も作れないし、仕事もままならなくなる。なんだかローツェやアマダブラムの出発前にも同じようなことを言っていた気がするのだが、今度こそマカルーで、ヒマラヤ通いに区切りをつけようと思っている。だから、このブログのサブタイトルにも「最終章」という言葉を入れた。


 今回もヒマラヤン・エクスペリエンス隊(HIMEX)に参加する。マカルーにHIMEXが隊を出すのは、史上初である。マカルー隊の参加者は7名、ほとんどがエベレスト、マナスル、ローツェなどに登頂した経験をもっている。7名の中には、いつも顔を合わせるドイツ人のビリー(ヒマラヤの生き字引、ホーリー女史のアシスタントを務めている)や、昨年エベレスト登頂後にローツェからスキー滑降をしようとして断念したロシア人のセルゲイ、ローツェの最終キャンプでテントをシェアしたオランダ人のレネなどがいて、相変わらずの猛者揃いである。


 エベレスト組はエベレスト組でまた面白いメンバーが揃っているのだが、そのあたりの話は、おいおいこのブログで紹介していこう。


 マカルー組も、エベレスト&ローツェ組と同様に、登り慣れたロブチェピークで高所順応を行うことになった。だから、ルクラからエベレストBCまで行き、その後にロブチェピークに二回登って順応するところまでは、例年と同じ。その後、ペリチェからヘリでマカルーBCに入り、マカルーの頂を目指す予定だ。


 マカルーBCは、前回のアマダブラム登山の際に訪れた因縁の場所。ぼくはあそこで風邪を引き、咳が止まらなくなった。雪に埋もれていたあの場所が、今はどういう状態なのか、本当に雪がなくなっているのか、ちょっと楽しみでもある。(マカルーBCの様子も写されたNHK-BSプレミアムの番組『地球アドベンチャー・冒険者たち』は、3月9日の13時から再放送される)。


 さて、そんなわけで、ブログも少しだけリニューアルし、徐々にヒマラヤへと近づいていこうと思う。またまた皆さん、これから数ヶ月のあいだ、このブログにおつきあいくださいませ。


*写真は、昨秋のマカルー・ベースキャンプ。標高4800メートル。


テレビ番組のお知らせ
2014年3月9日(日)13時00分〜14時30分、NHK-BSプレミアム
『地球アドベンチャー・冒険者たち 原始のヒマラヤを撮る』(再放送)
http://www4.nhk.or.jp/boukensha/2/