デナリに登頂しました! 

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 6月10日、午後3時58分、デナリに登頂しました。18年ぶり二度目の登頂です。

 18年前の1998年、21歳だったぼくは、日本山岳会が主催する「気象観測機器設置登山隊」の一員としてデナリに登頂したのでした。そのときのリーダーは大蔵喜福さんで、今回もまた大蔵さんの隊に名前を連ねる形でデナリ登山のパーミットを取得しました。が、ぼくは撮影もあったので、合計4名からなる大蔵隊とは最初からまったく別行動をさせてもらい、最後まで一人で登りました。(ちなみに大蔵さんたちの隊は、今も登山中)。

 「一人」と言ってもルート上には多くの登山者がいます。登頂の際も3人のアメリカ人の隊とほぼ同時に登頂したので、厳密にはソロ=単独とは言えません。が、ともかく登り始めて下山するまで誰ともロープを結ばず、荷物をシェアすることもなく、すべての道具や食料を自分だけで荷上げして、一人で登山をしました。そうした背景もあって、ぼくは今回の登山に対してこれまでにない充足感をもっています。

 畏れや不安を抱えながらも、二度目となるデナリの登頂に一人で成功した経験は、ぼくにとって、とてつもなく大きなものになりました。これまでとこれからの自分が、何か決定的に異なっているかのような、そんな感覚をもつような登攀になりました。

 そうした登山の様子をこのブログで少しずつ振り返っていきます。

 レンジャーステーションのデータによると、登山者はスタート地点であるランディングポイントを出てランディングポイントにまた帰ってくるまで、平均して17日弱かかるとのことでしたが、ぼくは13日間で済みました。以下、今回のぼくの行程です。

5月26日:日本→アンカレジ
5月27日:アンカレジ
5月28日:アンカレジ→タルキートナ
5月29日:タルキートナ

−ここから遠征開始−

5月30日:タルキートナ→ランディングポイント(2250m/セスナで氷河上に降り立つ)
5月31日:ランディングポイント→C1(2400m/スノーシューとソリで移動)
6月1日:C1→C2(3000m/スノーシューとソリで移動)
6月2日:C2(3000m/雪のため停滞)
6月3日:C2(3000m/雪のため停滞)
6月4日:C2→C3(3400m/スノーシューとソリで移動))
6月5日:C3→C4→C3(3400m/順応を兼ねた荷上げ。ソリをC3にデポしてアイゼン使用)
6月6日:C3→C4(4300m/アイゼン使用で登攀)
6月7日:C4(4300m/雪のため停滞。休養も兼ねて)
6月8日:C4→ショルダー→C4(4300m/本当は最終キャンプ=C5まで行ってしまおうと荷物を背負っていったのだが、大雪で断念。ショルダーに一部の荷物をデポ)
6月9日:C4→C5(5250m/ハイキャンプへ。サミットプッシュ開始)
6月10日:C5→頂上→C5→C4(6194m/午後から天候悪化するも、どうにか登頂。通常は頂上からC5に降りて泊まるのだが、C5で2時間くらい休んで、そのままテントを撤収。C4までふらふらになりながら降りる。C4到着は深夜0時ごろ)
6月11日:C4→C3→C2→C1→LP(途中で刻まずに一気にLPまで歩きとおした。さすがに疲れる…)
6月12日:LP→タルキートナ→アンカレジ(セスナとバスを駆使してダイレクトにアンカレジ帰着)

(つづく)

*写真は、6月10日のデナリ山頂にて。ほぼ同時に登頂したアメリカ隊の一人が撮ってくれたもの。ホワイトアウトで何も見えないのですが、デナリ山頂には、杭が刺さっています。