家を購入しようとしている妹は、もし戸建てにした場合、「姉ちゃんのために屋根は平らにしとくから」と言った。だから私は妹がマンションでなく戸建てを買うことを望んでいる。そして将来その屋根に、プレハブを建てようとしている私に父は「おまえ情けなないんか」と言った。実際、建物の屋上に小屋を建てて住んでいた人を私は知っている。私が自分の未来に一筋の光を見ることくらい許して欲しい。
「そんなん私も千葉住みたい」と母が言うと、「母さんとそっちに引っ越してもええぞ」と父は言った。
母に多くの友だちはいないが、父の友だちは母だけだ。母が行くところなら父はどこへでもついて行く。「ほんま、ストーカーよ」と母が言う。
ある日父は「これ以上猫拾ってきたら俺は出ていくぞ」と母に警告したが、「ほんなら拾てこよかしら」と母は言った。こんなとき私と妹で「父さんかわいそうやな」と言うと、父は少しうれしそうだ。