街角!ハンサムさん!!梅 佳代

街角の奇跡を瞬時に捕らえる写真家・梅佳代が街の風景に溶け込みきれないハンサムさんをカメラで捕獲

記念すべき第1回は、「芸能人じゃないのにこんなにかっこいい人がおるなんて!」と、梅さんを驚愕させ、2010年の夏、表参道ヒルズで開催された展覧会でも大フィーチャーされてしまった奇跡のハンサムさん、「つばさくん」。今回は初回特別編ということで、当日の撮影の様子を編集後記で実況レポートします。
※諸事情により、取材時からおよそ半年後の掲載となったため、季節感にズレがあることをご了承くださいませ。

第1回:キャプテンつばさ(葛西臨海公園)

ハンサムさん

ハンサムさんハンサムさんハンサムさんハンサムさんハンサムさん
  • 名前 : つばさ
  • 年齢 : 28歳
  • 身長 :183cm
  • 職業 : 現場監督
  • 好きな食べ物 : 豚汁
  • 好きな有名人(女性) : 常磐貴子
  • 好きな色 : 緑、オレンジ
  • バレンタインデーのチョコの最高数
    3、4個
  • 堪忍袋の緒が切れたことある? : ない
  • 現在彼女はいるか : いる

Q&A

葛西臨海公園の大観覧車のゴンドラ内にて。
(以下、翼=志田翼さん梅=梅佳代さん、T=編集T、K=営業K)
ハンサムは王道がお好き
  • 梅:え~何聞こう。Tは何かある?
  • T:じゃあ、いつから自分をハンサムだと意識しましたか?
  • 梅:あなた初っ端から凄いこと聞くね。
  • 翼:え~高校生くらいかな……。あ、やっぱり答え変えていいですか?「生まれる前から」で。
  • T:いいですねえ、生まれながらにしてハンサム! で、なぜ高校生の時からだと?
  • 翼:友達から「お前はモテるからいいよな」って言われてから、意識しはじめたのかも。
  • 梅:へ〜そうなんや。学生の頃のあだ名は? 小・中・高、それぞれの。はいっ。
  • 翼:え〜と、小学校は「つーちゃん」、中学校は「だし」、高校は「しだ」もしくは「だっしー」。
  • 梅:ふ~ん。じゃ、好きな食べ物は?
  • 翼:あっえっ? 豚汁。
  • T:ハンサムなのに豚汁……。
  • 翼:いいじゃないですか(笑)。豚汁旨いですよ。
  • T:そうですよね。
  • 梅:じゃ、好きな色は?
  • 翼:緑。なんとなく。あ、オレンジも好き。中学校時代のサッカーチームのユニフォームの色がオレンジだったから。
  • 梅:ということは、好きなスポーツはもちろん――
  • 翼:サッカー。
  • T:翼なだけに。
  • 梅:じゃ、好きな芸能人は?
  • 翼:常盤貴子。
  • 梅:渋い……じゃあ、高校生の時は?
  • 翼:鈴木あみ
  • 梅:王道やね~。で、今この瞬間好きなのは?
  • 翼:え、今? う~ん、香里奈とガッキー(新垣結衣)。あと、平井アナかな。
  • ・T・K:出た、平井理央(フジテレビ)!
  • K:Tの双子のお姉さん、平井理央に似てるらしいですよ。
  • 梅:そんな情報いらんし。つばさくんが好きになっちゃうじゃん。
  • T:大丈夫ですよ、決してかわいくない平井理央だから。
  • 梅:じゃ、好きな女子アナBEST3!
  • 翼:え~難しいな……3位が中野アナ(中野美奈子/フジテレビ)で、2位が前田アナ(前田有紀/テレビ朝日)。で、やっぱり1位は平井アナ……かな。
  • 梅:これまた王道やね〜。
  • T:あっ、私、前田アナと大学で同期だったんですよ。大学の時からアイドルみたいに可愛かったですよ。いつもラクロスのラケット持ってて。
  • 梅:だからそういう情報いらんから! あ、そうだ、堪忍袋の緒が切れたことある?
  • 翼:えっ? カンニン……あ、僕は怒らない男です。でも仕事の時は怒ります。
  • T:普段は怒らないけど、大事な局面では怒ると。
  • 梅:心までもハンサムさんやね。
白ハンサム、黒ハンサム
  • 梅:男と女どっちが好き?
  • 翼:10割女性です。
  • 梅:バレンタインデーのチョコの数は? ワンシーズンで。
  • 翼:う〜ん。3、4個かな……母からのものも含めて。
  • 梅:え~そんなもん!? 意外! もっともらってそうやのに。
  • 翼:そんなにモテなかったですよ。
  • 梅:え〜うっそ~。いっぱいコクられとったやろ?
  • 翼:そうでもないよ。後輩とかからは多少あったけど。
  • T:その方とはこの観覧車にも乗ったりしたんですか?
  • 翼:いや、初めて乗ったのは大学生の頃で、何度か乗りましたよ。
  • T:いずれも彼女と?
  • 翼:……そう。
  • 梅:ちょっと~なんでそういうこと聞くん?
  • T:いやぁ一応……。では、これは毎回聞いていこうと思う質問なんですが――
  • 翼:はい。
  • T:現在、彼女はいらっしゃいますか?
  • 翼:います。
  • 梅:ガ~ン。ちょっと梨元(故・梨元勝氏)〜、なんでそういうこと聞くん!? T元って呼ぶよ!
  • T:皆知りたいかな~と思って……。
  • 梅:え~、うち一生知りたくなかったのにぃ〜!
  • T:じゃあ、次回から聞かないでおきます?
  • 梅:次回からはええよ。
  • T:いいのかい(笑)。ところで、彼女さんとの出会いは?
  • 梅:あ、それ知りたい。
  • T:それは知りたいんだ(笑)。
  • 翼:大学時代の友達が主催した異業種交流会(合コン的な会)で……。
  • ・編・営:ハンサムなのに合コン!?
  • 翼:いや、普通に飲み会みたいなもんだったし。下ネタもバンバン言ってたし……。
  • T:下ネタ言うんですか? たとえば、具体的にどんな。
  • 梅:T元、がっつき過ぎ。
  • 翼:いや〜生々し過ぎてここでは言えないですよ(笑)。
  • 梅:うわ~生々しいんや~。
  • K:ハンサムなのに……。
  • T:ところで、ご兄弟はいますか?
  • 翼:妹と兄ちゃんがいるよ。
  • 梅・編・営:兄ちゃん!
  • 梅:お兄さんは何歳?
  • 翼:兄ちゃんは29歳。
  • 梅:あ、うちと同い年なんや。似てるって言われる?
  • 翼:似てると思うけど……向こうは日焼けしててホストっぽいんだよね。
  • 梅:いい! ホストっぽいの。絶対撮りたい!
  • 翼:いや~やめといた方が……。
  • T:ちなみに、お兄さんのお名前は?
  • 翼:コウイチ。
  • 梅:じゃ、次回はホストのコウイチにしよっ!
  • T・K:いいですねえ!
  • 翼:……ははっ(苦笑)。
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おまけの写真
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編集後記

2009年、東京・丸ノ内の三菱一号館復元の過程を撮影していた梅さんのファインダーが一人の男性に釘付けになりました。
長身でスレンダー、そしてとびきり爽やかな笑顔の男性——建設現場で監督を努めていたつばさくんです。

三菱一号館の竣工から約9カ月後のある夏の日。久しぶりの再会となるこの日は、梅雨入り前だというのに真夏日のような猛暑。照りつける強い日差しの中、梅さんと、近くに住んでいるということで急遽参加した営業部のKと待ち合わせ場所の葛西臨海公園の噴水前で早めに合流しました。

「あ! 二人ともちゃんとズボン穿いとる。偉い!」会うなり、二人のファッション・チェックをする梅さん。「かわいい格好とかブリッコとか禁止やから」という梅さんからの事前の「女禁止令」に従い、Kと私はそれぞれTシャツにジーンズという、比較的「女」を抑えた格好に。禁止令を発した当の梅さんも、ゆったりとしたロングTシャツにスパッツといった具合。禁止令は、「つばさくんはみんな(特に梅さん)のもの」であるという暗黙のルールを守るための決意表明のようなものだったわけです。

心に晒しを巻いた女たち

炎天下の下、心に晒を巻いた女3人が本日の主役を待っていると、10メートルほど離れた駅の方から、背のすらっと高い男性が近づいてきました。もしや、あの人が!?

アイドルグループ「嵐」のメンバーからロックバンド「銀杏BOYZ」の峯田和伸まで、芸能界で活躍するさまざまなかっこいい男性を撮影してきた梅さんが、「ホントにすごいから。マジすごいから」を連呼していたので、嫌がおうにも期待は膨らみます。

が、期待は裏切られるもの。他人がかっこいいと言う人がかっこよかったためしがない。すっかり心がやさぐれたアラサーの私は長年の防衛本能が働いて必死にテンションを下げていました。がしかし、目の前に現れたその男性は、期待を遥かに上回る、まさに奇跡のハンサムさんだったのです!

180cmを超える長身、細マッチョな体型、どう転んでもダサくならないベーシック&シンプルなファッション、黄金律の顔立ち、そして初夏の猛暑を吹き飛ばすほどの爽やかな笑顔……。ショックのあまり、Kとわたくしは口をポカーンと開けていた、らしいです(梅さん談)。

さっそくハンサム・オーラに当てられてしまったKと私は互いの頬を軽く張って気を引き締め、前を歩きながらすでに撮影を開始している梅さんとつばさくんの後を追いかけました。

ゴンドラという名の取調室

いつもの人なつっこいトークでつばさくんをリラックスさせながらも、ファインダーを除いてからシャッターを切り、またトークをするまでの一連の動作を1秒にも満たないスピードで繰り広げる梅さん。さすがプロです。

梅さんの神業に見とれながら歩いていると、いつの間にか巨大な観覧車の前に。園内に詳しいKがここには日本最大(最高到達地点が地上117m)の観覧車があると言うので、皆でそれに乗ることになりました。そこで、私は気を利かせて=邪心を働かせて、翼君と梅さんを二人きりで乗せようとしたのですが、恥ずかしがる梅さんに猛烈に拒否されあえなく失敗。4人で乗ることになってしまいました。

国内最大級の大観覧車。ひと回りするのにたっぷり時間があるので、ゴンドラの密室内でつばさくんに即席インタビュー(質問攻め)を敢行しました。

観覧車の下で記念撮影。スイカのバッグを頭にかける梅さんと爽やかなつばさくん。そして営業K(右)と編集T(左)

【観覧車の下で記念撮影。スイカのバッグを頭にかける梅さんと爽やかなつばさくん。そして営業K(右)と編集T(左)】

つばさくんの等身大パネル

大観覧車から降りる頃、園内のスピーカーから閉園の時間を告げるアナウンスが流れはじめていました。梅さんが「あっ! あそこいい」と言ってつばさくんを園内の脇道のようなところへ連れて行きました。この時、Kと私はあるミッションが開始されたことを確信しました。少し離れたところから覗くと、なんと梅先生、足を180度近くまで広げ、つばさくんをあおるような角度で撮影しておりました。

梅先生、足を180度近くまで広げ、つばさくんをあおるような角度で撮影

そして恐る恐る、「つばさくんの等身大パネル作りたいねんけど、大勢の人の前で見せてもいいかな?」とつばさくんに聞く梅さん。つばさくんの返事は「え!?」。当然です。普通そんなこと聞かれたら誰でも聞き返します。

表参道ヒルズでの展覧会の会場にいくつかの等身大パネルを展示すること、その中にどうしてもつばさくんのものが必要であることを必死に説明する梅さん。するとつばさくんは爽やかな笑顔で、「僕なんかでよかったら……」と恥ずかしがりながらも快く応じてくれたのでした。自分の等身大写真が、表参道ヒルズのような場所の、最も来客数が多いであろう夏休み期間中に展示される――なかなか応じられることではありません。つばさくん、さすが奇跡のハンサム。腹が据わっている。

駅に着くと、記念につばさくんとのツーショット撮りたい、と梅さんが言い出したことにより、他の二人もここぞとばかりにつばさくんとのツーショット写真を撮影。

梅さんとつばさくんとのツーショット

「キャー、マジかっこいい!」「うわ〜これ宝物にしよっ」など女子特有の黄色い声が構内に響き渡り、通行人の人たちは「え、有名人なの?」といった表情でこちらを何度も振り返っていましたが、そのたびに私は「すみません、違うんですよ」といった表情を返しました。伝わっていたことを願います。

駅のホーム、一人逆方向に向かうつばさくんの乗る電車が来ると、梅さんは奇跡のハンサムとの別れを惜しむように、電車からこちらに向かって微笑むその御姿をパチリ。それが本日最後の写真となりました。

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プロフィール



梅 佳代

1981年石川県旧柳田村生まれ。日本写真映像専門学校卒業。キャノン写真新世紀で「男子」(2000年)「女子中学生」(2001年)がそれぞれ佳作を受賞。2007年、写真集 『うめめ』で第32回木村伊兵衛写真賞受賞。『UMEP』『じいちゃんさま』『男子』(いずれもリトルモア刊)他。最新写真集『UMEP』が絶賛発売中!

編集T

本企画における梅さんのお付き役。梅さんと同い年だが、壮年男性並みの低音ボイスとそれ以上に低いテンションの持ち主。しかし、ハンサムへの質問に対しては伝説の 芸能レポーター、故・梨元勝氏並みのがっつきを見せる。