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No.11 2010 Early Winter



2010年10月22日発売
定価 1200円+税
ISBN 978-4-89815-302-4

目次

Column[1] 夜間飛行 豊崎由美 物語に耳を澄ませる
Column[2] 伝わらない言葉 岡本 仁 普通においしい
Column[3] 眠りの国 佐藤良成 久しぶりに泣いた映画
Illustration:前田ひさえ
特集 音楽と言葉とエトセトラ
音楽と言葉が出会う場所、せめぎあう時。

 
真夜中にカラオケボックスで
選曲・解説 菊地成孔  絵・ほしよりこ
 
湯山玲子
父はメロディー ――作曲家・湯山 昭の音の箱
戦後日本を代表する作曲家・湯山昭。
甘美なメロディーが生まれ出る秘密を、娘・湯山玲子がはじめてつづる。

 
藤倉 大
すべての音楽は、そのとき、現代音楽だった
ロンドンを拠点に世界で活躍する作曲家・藤倉大氏との
「現代音楽」と「楽譜」をめぐるQ&A

 
Disc Guide
カヒミ・カリィが選ぶ、心に残る100枚
 
佐々木 中
この日々を歌い交わす
言葉は歌う。言葉は描く。言葉は宣明する。そして言葉は踊るのだ。
言葉は生そのものである。断じて、死では、ない。

 
華恵
音のじゅうたん
音大生になった華恵が、ベルリンの街で音拾い。
なのに、ベルリンに着いてからずっと耳がスースーしている。

 
スズキユウリ
音のメモ
メモ帳に、音を書きとめる?! 
ロンドン在住のサウンドアーティストが作り出したペン形の録音機、その制作ノート。

 
いかしたセリフ ――ミュージシャン名言集
passion、blue、peace…音楽家の言葉には、すべての感情がつまっている。
コラム
ボブ・ディラン/前野健太 椎名林檎/横浜聡子 ジョン・コルトレーン/岡田利規
武満徹/大友良英 ジョン・レノン/中村一義 マイルス・デイビス/戌井昭人
 
湯浅 学
耳の心、心の耳
音楽はどこにでもある。求めさえすれば。
――音楽評論家=ミュージシャン・湯浅学の、果てもない道中。

 
Visual
music by qp
蓮實重彦
この倒錯的な民主主義に秘められた攻撃性を見逃さずにおきたい 
――クロード・シャブロル追悼
ヌーヴェル・ヴァーグの旗手として知られたが、
その作品は半分以上が日本では公開されていない。
いま新たに、この真に優雅な映画作家に出会うために。
松尾スズキ ひかれものの血 ――つかこうへい追悼
『熱海殺人事件』『蒲田行進曲』…数々の名作を残したつかこうへいさんの著書から、
同郷の演劇人として作家として、受けとった戒め。
Special Story 長島有里枝 新しい子ども
そんな風な理不尽さを憎むようにと育てられたわたしは、新しい子どもなのだ。
紀行文+写真 石川直樹 彼方へと向かう人 ――トンガとサモア 秘密の島々
小さな秘密を抱えて、人は南太平洋の島々へと辿り着く
――写真家が見つけた2010年の「宝島」。
連載 eri 夜の天秤[6]
デザイナーeriのひそやかな心象風景。
連載 寺尾紗穂 南洋と私[4]Vicent Sablanさん
二度目のサイパン、季節は冬。
この旅で出会ったビセンテさんは、1930年代、名古屋にいた。
連載 高山なおみ 押し入れの虫干し 第6回 「床の間の提灯」
料理家・高山なおみが、季節の合図で、記憶を旅する自伝的エッセー。
連載 秦 早穂子 影の部分 第11回 鮭の握り/ニコロ通り十三番地
鮭の握りだけはごめんだ。それは終焉の予告だったから。/
あくる年の春、結婚したゴダールとカリーナをパリ十六区のニコロ通り十三番地に訪ねた。
連載 保坂和志 遠い触覚 第11回 二つの世界
七月五日に父が死んだ。死は行為の継続を絶ち切ることはできない。
小説 戌井昭人 松竹梅[5]自転車旅行
爽やかな秋晴れの休日、松竹梅と眠り姫・仲本さんはおんぼろチャリンコで遠出した。
教室では浮いている4人、一緒に過ごせる日々がいつまでも続きますように…。
小説 いしいしんじ 雪 第10回
雪の果てしない美しさ、人間の礼儀や暴力、もうひとつの第二次世界大戦史…
慎二、祖父、ダニエル、「村」の子ども、中谷宇吉郎、ブルーノ・タウトが繰り広げる、
小説という名の、壮大で心のこもったエチカ。
翻訳 小説は世界の彼方に 第11回 イタリア
土肥秀行選・訳/サンドロ・ペンナ「夜の散歩」「ローマのリド」
Illustration: 三上数馬
須賀敦子が最後まで愛読したというイタリアの詩人による、詩的散文2篇。
第二次大戦前夜のローマの町を、男はひとり、そぞろ歩く。
コラム ECD 幸福の追求 第11回 母性を信じない
ラッパーECD、「女手ひとつ」の真意を考える。
連載 北村道子の人生指南 第11回
photography: 間部百合
結婚は「男と女で」って誰が決めたんだろうね?
連載 VIEW VIEW BOOKS[7]読んで描く、真夜中の読書案内
絵:間芝勇輔 舞城王太郎著『イキルキス』
コラム「本の中の見たいシーン」金森 香 塩野七生著『コンスタンティノープルの陥落』
シネマレビュー ふたりの映画
夫婦、兄妹、カップル…ふたり組みが印象的な、今秋公開の新作映画レビュー。

参加作家プロフィール(五十音順)