backnumber

No.14 2011 Early Autumun



2011年7月22日発売
定価 1200円+税
ISBN 978-4-89815-316-1

目次

Column[1] 夜間飛行 やけのはら IN THE MIDNIGHT HOUR
Column[2] 伝わらない言葉 島袋道浩 やめる、たちどまる
Column[3] 眠りの国 尾原史和 思考と至福
Illustration:前田ひさえ
特集 ノンフィクション 生き生きと世界を見る
ペンを、カメラを、レコーダーを携えて。あるいは手ぶらで。あの人は出かけていった。
過去でも未来でもない、わたしと同じ2011年を生きる人から届いたノンフィクション。

 
写真・文
撮影地点:8848m-エベレスト、真夜中の頂上アタック-
石川直樹
10年前、世界のてっぺんに立った一人の男。それから10年、再び男は頂に向けて最終アタックを開始した。男はこうも言っていた。「エベレストに二回登るくらい、そのことを文字にするのは難しい」
 
エッセイ
クートラスの思い出
岸 真理子・モリア
画家、ロベール・クートラスの詳伝。これは、一人の画家の伝記であり、芸術論であり、
恋の物語です。

 
ブックガイド
”インタビュー”によるノンフィクション名作選
感情の遺跡――空に放たれた声を集めて
木村俊介
声は文字として刻まれ「感情の遺跡」に成り得る。インタビュアー・木村俊介が選びに選んだ29冊。
 
マンガ
Tさん(東京在住)は、この夏、盆踊りが、おどりたい。
高野文子
待って、待って! そうか、盆踊りって、前へ進んじゃうでしたね――
ネット動画とTさんの身体の動きがコマの中でシンクロしていく。高野文子の盆踊りノンフィクション!

 
紀行文
小笠原記
前田司郎
「過去はまだあるのだ。だから書く。」2011年3月11日14時46分、
前田司郎は東京へと戻るおがさわら丸の上にいた。

 
未来の映画のために――監督会見記
三宅 唱 ラッパー・B.I.G.JOE――とりかえしのつかなさ
井上都紀 活動弁士・澤登 翠――完成台本は存在しない
いつか撮りたい映画、そのためにいま会っておきたい人は誰ですか?――二人の監督の未来の映画へ続くドキュメント。
 
エッセイ
ドキュメンタリーとフィクションとノンフィクション
想田和弘
はたして「ドキュメンタリーとフィクションに違いはない」のか? 
ドキュメンタリー映画作家による、映像における、ノンフィクション論。

 
写真・文
ノー、コメント
藤野眞功
取材中、何度聞いたことだろうか。時に雄弁なる不思議な言葉、“ノー、コメント”に迫る。
 
日記
でももうここにあるのは前の世界ではない――日記3.11-6.23
大友良英
8月11日に、福島でフェスを。プロジェクトFUKUSHIMA! をたちあげ、日々悩み迷いつつ歩みつづける3ヶ月の記録。
 
写真
すべては初めて起こる
大森克己
浦安市、港区、飯舘村、渋谷区、南相馬市、福島市――桜の季節。
 
報道写真について
ホンマタカシ
東日本大震災で、写真が果たした役割とは? そして、これから写真はどこへ向かうのか?
 
写真
東北
田附 勝
2006年から5年に渡り、東北を追いかけてきた。野趣溢れる儀式、力強い男たちの顔面、獣の匂い……。彼は東北とどんなふうに関わってきたのか。
連載 eri 夜の天秤 [9]
デザイナーeriのひそやかな心象風景。
読み切り短編 津村記久子 カフェインと人生
コーヒーメーカーを前にして「私」は思う。常にコーヒー≒カフェインを気にしていたこれまでの人生。たぶん、妻のことよりもカフェインのことを考えて暮らしている、はずだった。
読み切り短編 青木淳悟 P坊くんといっしょ~池袋伝説!! 首なしライダー編~
池袋の新都市伝説、黒尽くめの女ライダー現る!! 女子中学生三人は、あのアニメの聖地巡礼をしていた。拳銃一丁ベルトに下げて署長室を出てきたP坊くんといっしょに……。
読み切り短編 山田かおり 猫穴
東京のエアポケットのような路地裏で、狸に似た新宿コマ劇場前ゴミ捨て場出身の野良猫によって導かれた、おばちゃんと私のひと夏の話。『株式会社 家族』の山田かおり、満を持しての小説デビュー!
連作小説 阿部和重 □(しかく) 「夏」
角貝ササミを蘇らせるために次ぎなるパーツを手に入れようと、彼らは情報収集のため灼熱地獄の街路から極寒の歯科医院へ向かう。しかしそこは、凄惨きわまりない恐怖の現場であった……。
エッセイ 寺尾紗穂 南洋と私 [6] 青柳貫孝とMr. Blanco
日本からサイパンへ、サイパンから日本へ。戦前、海を渡ったひとりの僧侶と、ひとりの少年。
小説 戌井昭人 松竹梅[8] みんなの橋
ついに迎えたのど自慢大会、松岡の歌声がホールに響く。竹村の拳はサンフランシスコに向かって掲げられた。梅田の姉ちゃんはソープから足を洗い、餃子とビールで一人最終日を祝う。皆が、橋を渡りはじめた……。
連載 保坂和志 遠い触覚 第14回 判断は感情の上でなされる
判断していると思っていることが、じつはほとんどすべて感情の上でなされている。
コラム ECD 幸福の追求 第14回 降伏のススメ
負け続けることで得るものだってある。
連載 北村道子の人生指南 第14回
Photography:角田みどり
「私、占い師になったら教祖になれるって言われるんだけど、今日もよく見通すよねえ(笑)」
シネマレビュー 『症例X』『家族X』きっと誰の映画にもなる
鈴木 杏 深田晃司 しまおまほ
今見つめ直したい、一番近くて一番遠い、家族についての映画2本。
連載 VIEW VIEW BOOKS [10] 読んで描く、真夜中の読書案内
絵:苅谷昌江 R・A・ラファティ著『翼の贈りもの』
コラム「本の中の見たいシーン」横尾香央留 石井好子著『巴里の空の下オムレツのにおいは流れる』
ヴィジュアル 夏の美人八景
Q&A・川上未映子
絵・渡邉良重 佐藤紀子 會本久美子
とうもろこし美人、夕立ち美人、ペディキュア美人……現代の美人画8枚から聞こえてくる声。

参加作家プロフィール(五十音順)