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朝一番に真夜中の印刷

7月22日、「真夜中」10号が発売になりました。 
 
創刊号から10号まで、参加して下さった作家の方をはじめ、アートディレクションをお願いしている服部事務所、
印刷会社の方、書店員の方、社内のスタッフ…ページの裏側には無数のやり取りがありました。 
 
どの号のどのページを開いても、その号を編集していたときの気持ちが蘇ります。
「真夜中」という雑誌がどういうふうに作られているのか、ほんの一部ですが、
リニューアルしたこの真夜中webで、編集部の者が交代で綴っていこうと思います。

 

 
今日から遡ること2週間とちょっと前のある日、
「真夜中」の印刷立ち合いのために、私は凸版印刷の板橋工場へとやってきました。 
 
10号の特集は「トラベリング」。今号も盛りだくさんの特集になりました。 
写真やイラストが入ったカラーページの刷り具合を、工場に行ってチェックするのです。 
 
印刷は朝9時にスタートします。駆け足で、駅から工場へと急ぎます。 
輪転印刷機(新聞を刷る、あの巨大な機械)や重さ800キロのロール紙が置かれている入口を通りすぎ、 
工場の2階の一角に設けられた立ち合い室へ。 
 
立ち合い室のドアを開けると、既に1折目の刷り出しを持った凸版印刷の方々が待って下さっていました。 
製版の都甲さん、今日1日「真夜中」を印刷してくれる大ベテラン・田中さん率いるチームの皆さん、そして営業の石井さん。 
私もそこに加わって、総勢6名で刷りたての刷り出しを囲みます。 
 

これが〝刷り出し〟。東野翠れんさん、川島小鳥さんの〝未来ちゃん〟の写真ページです。


さすが都甲さんチーム!
色校と比べても、格段にきれいな仕上がりです。 
 
けれど、ここですぐにOKかというとそういうわけではなく、写真家の方のプリントと見比べたり、
本誌AD・服部一成さんの細かな色味についての指示が反映されているかどうか、一つ一つチェックしていきます。 
「ここ、もう少し鮮やかになりませんか…」
と私がつぶやくと、
「じゃあシアン盛るか」 
「マゼンタも上げた方がいいかもな」 
「でもその代わり反対側はちょっと暗くなるよ、いい?」 
と、都甲チームの皆さんからは瞬時に改善策が。 
はい、お願いしますと答えると、皆さんは足早に機械の元へ。 
 
そうして再度色調整してもらった刷り出しと、最初のものを横に並べると、
さっき話していたことが見事にクリアされている。
CMYK(青赤黄黒)の4色を操るプロの技術にいつも静かに感動してしまいます。 
 
OKサインを刷り出しに書き、立ち合い室に一人になると、額に汗をかいていたのに気がつきました。 
印刷のプロの方々の目の前で色を確認する作業は、とても緊張するものです。 
 
1折分を見るのにだいたい1時間程度でしょうか。この日はこの確認作業を5折分。 
今日刷ってもらった刷り出しを丸めた筒を抱えて工場を出たときには、日はもう随分と傾いていました。(編集部T)