『ルシールはうま』 アーノルド・ローベル 作/岸田衿子 訳

 今回、テーマが「ウマ」と聞いて思い出したのが、アーノルド・ローベルが1964年に発表したこの絵本。「がまくんとかえるくん」シリーズでおなじみのローベルの絵がとにかくかわいい。
 いつも畑仕事ばかりさせられていて泥だらけのルシールは、自分はもっときれいな身なりをして、いい生活をしたいと思っています。おひゃくしょうさんのおくさんが何を血迷ったか、ルシールに白いドレスを着せてつば広の帽子をかぶせて、お茶会に招いてくれました。当然ルシールは大喜び。でもずっとそんな生活をしていたらなんかムズムズしてきて最後には……、という話。
 他愛のないドタバタ劇だけど、ウマにはウマとしてやることがあるとも読める。みんな違ってみんないいってみんなが言ってる2014年に読むと、反体制にさえ思えるから時代って不思議です。