『エレガントな宇宙 超ひも理論がすべてを解明する』ブライアン・グリーン 著/林一・林大 訳
そして、その矛盾を解消すべく提唱されたのが、この「超ひも理論」というわけです。本書の前半は、話の元となる相対性理論と量子力学を「これでもか」というぐらいやわらかく教えてくれ、後半では「超ひも理論」に言及。例えば、バイオリンの弦を用いた「共振」のイメージを使って、その本質を語っていったりするのだけど、これが驚くほどわかりやすい。数式も使わないし。
昔から苦手とか、高校時代で諦めたなど、悲痛な声しか聞こえてこない物理学なのだけど、こんがらがっている結び目を、きちんとほどいてくれる1冊だと思うのだけどなあ。