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傑作・青春小説『岬バーガー』でデビューし、注目を集めた本馬英治、待望の第二作、ついに刊行! 幽霊屋敷に住み着いたレイチェルさんは、ぼくら3人の母さんだった――。 「三人だけの秘密にしよう」 ぼくたちは誓い合った。 ふたりと別れて、家までひとりで歩いている時にも、ぼくはまだ三人でいるような気がした。 それは、あまり味わったことのない感覚だった。(本文より) ちょっと大人になれた気がしたあの頃を思い出す、心の冒険物語。 = = = = = = = 湯本香樹実さん(作家) 推薦! 流されずに生きるにはどうすればいいだろう? 物語の中から「考えろ」「考え続けろ」という声が聞こえてくるようだ。 簡単に答えを出すことを清々しく拒否して、心に深く残る物語。 一気に読みました。 = = = = = = = みんなと違う意見を言うのは、子供だって、大人だって、怖い。 でも、いま、ひとりで考えなきゃいけない。この街、家族、友達、レイチェルさんのこと。 〈あらすじ〉 この春、小学六年生になった、クラスの日陰もの、根津と右田。 ふたりはともにオカルト好き。 最近は、丘の屋敷で幽霊捜しに夢中だった。ある日、屋敷で優等生・高松に出会う。 3人で幽霊を捜しはじめるが、出会ったのはレイチェル・カーソンの生まれ変わりを名乗る不思議な女の人だった…。 彼らはレイチェルさんとの交流を通して、自然の尊さ、この世界との向き合い方を学び、少しずつ成長していく。 一方、町には、怪しげな「つち」がダンプカーで運び込まれ続け、「つちのまつり」という大イベントまで計画されるようになって……。 [著者プロフィール] 本馬英治(ほんま・えいじ) 1967年横浜生まれ。03年「友釣り」、04年「モーター・ハイ」、06年「チョコレート・バー」の3つの短編小説が、神奈川新聞に掲載されている。 08年、初の単行本『岬バーガー』(小社刊 のちに小学館文庫)を、書き下ろしで上梓。 静岡県夏休み推せん図書・中学生向きにも選ばれた(平成22年静岡県教育研究会学校図書研究部選定)。 著者:本馬英治 装画:阿部海太 装丁:大島依提亜 定価:本体価格1600円+税 ISBN 978-4-89815-434-2 2016年発行 仕様[四六判/224ページ/並製]