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「カルテット」「最高の離婚」「Mother」の坂元裕二、最新刊! おかしいくらい悲しくて、美しく残酷な、心ざわめく2篇の恋愛模様。 - - - <不帰の初恋、海老名SA> 「わたしはどうしても、はじめのことに立ち返るのです。団地で溺れたわたしと同い年の女の子のこと。わたしだったかもしれない女の子のこと。」 初恋の人からふいに届いた手紙。 時を同じくして目にしたニュースでは、彼女の婚約者が運転する高速バスが横転事故を起こし、運転手は逃走中だと報じている――。 - - - <カラシニコフ不倫海峡> 「僕たちは捨てられた。問題は、さてどうしましょうか。ということですね?」 アフリカへ地雷除去のボランティアに行くと言い残し突然旅立った妻が、武装集団に襲われ、命を落とした。 一年後、後を追おうとしていた健一のもとに、一通のメールが届く。 “あなたの妻は生きていて、アフリカで私の夫と暮らしている” 同じ喪失を抱えた2つの心は、徐々に近づいていき――。 - - - メールや手紙、二人の男女が綴るやりとりのみで構成された、息を飲む緻密なストーリー展開。 生々しい感触と息遣いまで感じられる、見事な台詞術。 「台詞の魔術師」坂元裕二がおくる、忘れえぬ恋愛物語。 切なさに胸が痛む、ロマンティックの極北。 [著者プロフィール] 坂元裕二(さかもと・ゆうじ) 脚本家。主なテレビドラマ作品に、フジテレビ系「東京ラブストーリー」「わたしたちの教科書」(第26回向田邦子賞)「それでも、生きてゆく」(芸術選奨新人賞)「最高の離婚」(日本民間放送連盟賞最優秀賞)「問題のあるレストラン」「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」、日本テレビ系「Mother」(第19回橋田賞)「Woman」(日本民間放送連盟賞最優秀賞)、WOWOW「モザイクジャパン」、TBS系「カルテット」など。 著者:坂元裕二 装幀:葛西薫 定価:本体価格1600円+税 ISBN 978-4-89815-461-8 2017年発行 仕様[四六判/192ページ/上製]