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1世紀の時を経てなお残る、花々のかすかな色。指先の気配――。 アンティークショップ店主が南フランスの蚤の市で出会った、あまりにも美しい数十葉の植物標本。 遠い昔、見知らぬ異国の女性が、ていねいに作った標本から、想像をめぐらせ、記憶を辿ること。 かつて生きていたものたちの息づかいが聞こえてくる奇跡。 美しい標本と、胸をしめつける掌編との二重奏。 [堀江敏幸書き下ろし「記憶の葉緑素」所収]
話題の恋愛映画『ちょっと思い出しただけ』(主演:池松壮亮 伊藤沙莉 監督:松居大悟)をノベライズ。 ひとりぼっちでも、ふたりで抱き合っていても、世界中がパンデミックに直面していても、変わらずやってくる“あの日”―― ダンサーの照生とタクシードライバーの葉、ふたりの6年間。永遠を願い輝いていた時を、その後の時間を、切なくもやさしく描きだす。 愛おしい時間を小説にとじこめて。
思い出の中で、ぼくはデコトラに揺られている。 ハンドルを握る父は、ムード歌謡を裏声で歌っていた。 四歳、九歳、十九歳、三十八歳の四章で綴る、ぼくと父の39年。 父や母、一番近くにいた人とのくすぐったい記憶がよみがえる、親子小説の傑作! レ・ロマネスクTOBI、書き下ろし初小説。
- - - 映画『花束みたいな恋をした』 2021年1月29日全国ロードショー 主演:菅田将暉 有村架純 脚本:坂元裕二 監督:土井裕泰 - - - あなたは思い出しますか? 二人で過ごしたあの部屋と時間を、ベランダからの景色を、川辺の帰り道を……。 すべての恋の思い出に捧ぐ、珠玉のラブストーリー。 小説で、あの感動をもういちど。
フランス各誌が驚愕! 「大事件」とまで評された、鮮烈なデビュー作。 こ の 距 離 が、 私 を 自 由 に し た。 あらたな「越境」小説集。 出身地である韓国を離れ、渡仏した若き鋭才、グカ・ハン。 選びとったフランス語でこの小説を書くことが、自分のための、独立運動だった。 [ 温又柔氏、斎藤真理子氏 絶賛! ]
いしいしんじ、3年ぶりの小説集―― 2000年~2018年のあいだ、様々な媒体で書きためられた短篇・掌篇より、「新生」をテーマに、27篇、選りすぐりました。 - - - 森羅万象きらめく、 片隅で掬われた、って、 これは、そんなおはなし。 - - - 「物語」の力、「物語」を読む時間を、大切に思える、一冊です。
詩を読むことは病まない孤独であり、幸福の可能性に気づくこと。 映画、展覧会、WEB、広告、音楽……数々の新しい詩の運動をまきおこしてきた最果タヒがついに放つ傑作。 新たな地平を目指し生まれた、待望の最新詩集!
「オレは見とどけたいんだよ、善を為そうとして結局は悪に組み込まれてゆく人間を……」 内戦下、追い詰められた反政府軍の若者たち。 恋愛は、集団は、どこへ向かうのか。 あらゆる不確かさのなかで、戦争は、何を顕在化させてしまうのか。 岩松了、最新戯曲。
5万部を突破した『往復書簡 初恋と不倫』の坂元裕二、待ち焦がれた最新刊! 「カルテット」「最高の離婚」「anone」「東京ラブストーリー」……数々の名ドラマを生み出しながら、今年3月、ドラマ脚本の執筆をしばらく休止することを発表。その後の第一作として注目を集める舞台脚本を、緊急出版!
[ 話題の展覧会を追体験!公式図録、刊行!! ] 時代を代表する作家たちの「ことば」と「ビジュアル作品」によって、かつてない「鑑賞体験」を得られると話題を集める展覧会が、一冊の図録に! □ 参加作家 最果タヒ 佐々木俊 祖父江慎 服部一成 ―― 詩×グラフィック 管啓次郎 佐々木愛 ―― 詩×絵画 大槻三好・松枝 惣田紗希 ―― 短歌×イラストレーション
言葉と絵――。ふたりが1000年の時の砂をはらうと、 たった1つの変わらない「思い」が、切なる100の音楽を奏ではじめた。 日本古典文学の最高峰に挑む。これが、この世限りの、決定版「百人一首」!
第33回現代詩花椿賞受賞作『死んでしまう系のぼくらに』と、映画化でも話題となった『夜空はいつでも最高密度の青色だ』に連なる詩集三部作、完結! 最果タヒ自身が拓いた、詩の新時代を決定づける傑作。この本から、また始まる。 【帯コメント:谷川俊太郎】
「カルテット」「最高の離婚」「Mother」の坂元裕二、最新刊! おかしいくらい悲しくて、美しく残酷な、心ざわめく2篇の恋愛模様。 メールや手紙、二人の男女が綴るやりとりのみで構成された、息を飲む緻密なストーリー展開。生々しい感触と息遣いまで感じられる、見事な台詞術。「台詞の魔術師」坂元裕二がおくる、忘れえぬ恋愛物語。 切なさに胸が痛む、ロマンティックの極北。
異例のひろがりで話題騒然となった『死んでしまう系のぼくらに』を超える、待望の新詩集!書き下ろしを多数含む全43篇収録。 現代におけるポエジーとは? ひとつの答えがここに。 ● ● ● ● ● ● ● ● 映画化! 2017年公開! 『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』 出演:石橋静河 池松壮亮 監督・脚本:石井裕也(『舟を編む』) ● ● ● ● ● ● ● ●
傑作・青春小説『岬バーガー』でデビューし、注目を集めた本馬英治、待望の第二作、ついに刊行! 幽霊屋敷に住み着いたレイチェルさんは、ぼくら3人の母さんだった――。 レイチェル・カーソンの生まれ変わりを名乗る不思議な女性との交流を通して、男子3人は自然の尊さや世界との向き合い方を学ぶ。心の成長を豊かに描く物語。